2025/08/16 14:26



ー今回、キュイジニエトートバッグを購入してくださったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?
ー絶妙なバーガンディ色への一目惚れ 普段から買い出しでトートバッグを使う事が多いのですが、中々お気に入りのものが見つかりませんでした。 小さく畳めるようなエコバッグも、鞄から取り出すとシワシワになってしまっていたりするのがカッコ悪いし、 リュックだと大きすぎたり物を入れるたびに開け閉めするのが不便だなと感じていて。
Cyōdo が参加していたクリスマスマーケットで実際にこのバッグを目にした時、絶妙なバーガンディ色に一目惚れし購入しました。
ー普段は、どんなシーンでトートバッグを使うことが多いですか?
ープライベートも仕事もどこへ行くのも一緒 毎日のように使っています。 お出かけの時は洋服に合わせて小さいバッグを持ちたい時もありますよね。 そんな時はその小さめバッグにくるっと丸めて入れてしまえるくらいコンパクトになるのが便利。 お出かけ帰りにスーパーに寄って買い物する時など、レジ袋はカッコ悪いし、小さいバッグには入らないし、荷物がいくつにも分かれるとちょっとしんどいなぁ...となりがち。 そういう時はキュイジニエバッグの方に買い物品と、元々のお出かけバッグを全部すっぽり入れてしまって帰って来るとストレスも少なく、でもおしゃれに見えるので気に入っています。
ートートバッグの特に気に入っているところを教えてください
ー懐深い大きさと、軽い使い心地 よく八百屋さんに行くので、大きい葉っぱがわさわさついた野菜を買うことが多いのです。 レジ袋やエコバッグなんかだとちょっぴり恥ずかしく思えるそんな葉っぱたちもこのカバンから覗かせているとなんでも可愛く見えて歩いている時もルンルンになれます。 逆に電車など人が多い場所では、大きくて丈夫なのでたいていものがすっぽり隠してしまえます。 それでいてリネン生地がくたっとしていて軽いので、荷物が少ない時には大きく見えず身体の大きさやコーディネートに違和感がないのがお気に入りです。
ー普段、トートバッグの中にはどんなものを入れていますか?
ー飲み物、薄めのハンカチ、本、鍵、ポーチ、財布、仕事の時はシャツやエプロンです!
ーこのトートバッグは、体力も気力もたくさん使う飲食業に携わる人がときめきをそばに働けるように、 との願いで作られた物ですが、実際飲食業で働く日々で毎日を自分らしく過ごすために意識したり大切にしていることはありますか?
ー気分あがるエプロンを身につけること 営業用にはお店で決まった揃いのエプロンがあるのですが、仕込み中はお気にりのエプロンを着けると決めています。 『果林の1日ひる食堂』で初めて自分自身の料理を表現する場をいただいた時、いつもの営業とは違う自分らしい服装でキッチンに立つことを考えたのがきっかけです。自分らしさを考えて選んだ明るいピンク色のリネンエプロンを身に付けて以来、自分にとってはエプロンが気分を上げる大切な要素です。
仕込みの時間は秒単位の時間管理や火加減、食材の状態に常に気を配らねばならないものなので、時に戦場のように感じることも。 焦る気持ちの時と戦いながらも、自分らしさを持ち続けるためのお守りのようになっています。 また仕込みと営業でエプロンを着け替えることで、仕込み時の内省的な状態からお客さんと対峙する外に向けた気持ちへとわかりやすく切り替えることができるような気がしています。
ーのらぼうで働く日々で、大切にしている事や意識していることはありますか?
ー自然体な接客と、食材を愛おしむ気持ち
飲食店というものはお客さんが食事を味わい・会話を楽しんで・笑顔で帰る、ということが存在の前提にあると思っています。 のらぼうの店主が作る料理が目に美しくお腹も心も満たすものであることは間違いがないので、 使っている食材の背景やお客さんに合わせた話題を選びお客さんが嬉しくなるような言葉を添えて、気分よく帰ってもらうことを今年に入って特に意識しています。
料理の面では、同じ料理を作る時・盛り付ける時でも、食材に対して”可愛いな、かっこいいな”と思うことを欠かさないでいたいと思っています。常に、食材への愛を持つことを大切にしています。
ー生活の中で大切にしているルーティンなどはありますか?
ーモリモリ食べる朝ごはんの時間
飲食の仕事に就いているとどうしても生活が夜型になってしまうので、
仕事が終わってホッとした後の食事である夕食に重きを置いてしまいがちです。
でもそうすると朝もなかなか起きられず、短いプライベートの時間が睡眠で終わってしまうことも。
なので、夕食は過分に食べずお腹を空かせたまま、早く寝ることに集中して
翌朝にお腹が空いたなぁと身体からの自然な声で起きることを大切にしています。
朝ご飯が楽しみになるような器を購入し、食材の色のバランスを見ながら
気の向くままに作る料理を盛りだくさん、ワンプレートに盛り付けます。
ー暮らすことと働くことのバランスをとるのがとても難しい昨今。 ワークライフバランスについての考え方を聞かせてください!
ー”朝”を大事にすること
仕事と生活のバランスを今のように上手く取れるようになったのは数ヶ月前のことです。 もともと何に対しても考えすぎてしまう性格で、仕事の日は仕事のことで頭がいっぱいに。 とにかく毎日をやり遂げることにいっぱいいっぱい、休みにゴールするまでにどう戦うかというような過ごし方でした。
ですが、最近になって朝を大切に行動のスタートを早くしてから心持ちがガラッと変わりました。 出勤前いつもより1時間早く出て、行ってみたかった場所に寄って読書をしてから仕事に向かったり、 イベントのレシピやメニュー構成を考える考え事も、夜より朝が捗ることに気づきました。 不規則な生活リズムの仕事なのでなかなか仕事の日に楽しみを作ることは難しかったのですが、 少しの時間でも自分の好きなことに集中してパワーをもらう時間を作ることでより一層仕事も楽しめている気がします。 睡眠時間を数えてあーまだ寝足りないなぁとなるより、一度パッと起きて朝のうちに散歩してみたりすると体調も気分も 整ってコントロールしやすくなると思います。 今はディナーが中心のお店で働かせてもらっていますが、やっぱり朝の空気や朝食が自分にとっては欠かせない時間。 いつかは”朝”に注目したお店を自分でやれたら良いなぁと考えています。
ー最後に、果林さんが尊敬している人、場所などがあれば教えてください
ー1番近くで見ているのらぼう店主
西荻窪で23周年を迎えたのらぼうの店主を尊敬しています。 お店に入社させてもらってから4年が経ちます。 料理の面での尊敬はもちろんなのですが、 お客様へかける言葉がとても自然体で店主に会いにくるお客さんがたくさんいるところが、 横で働いていてまだまだ自分が到達できないところだなぁと感じています。 1人で来たお客さんへも、ゆったり過ごしてもらいつつ時折声をかけたり そういったお客さんの求めていることに合わせつつ、気を読んで、空気をコントロールする術を身に付けたいと思っています。
写真:原口 ナタネ インタビュー:陸田 風海(Cyōdo) ライティング:山口 萌菜(Cyōdo)